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式が始まりお父さんと腕を組み、入場する
お父さんは早くも、泣きそうになっている
それを見て、私までもらい泣きしそうになったがぐっと堪えた
そして悠司の横まで着くと、止まり横に並んだ
…そうゆえば、結婚式ってキスするよね?
みんなの前でキス!?
どうしよう…
好きでも無い人とキスが出来るほど、私は余裕を持ち備えていない
そんなこんなで悩んでいるが、時間は刻一刻と進んでいく
『…おい、こっち向け』
小声で悠司に言われ、向くと、いつのまにかキスをする時が来てしまっていたらしい
そっとベールをめくられ、明らかに動揺する私
『…結婚式にキスをするのは、当たり前でしょう?一瞬です、我慢しなさい』
そう小声で言われ、ギュッと目をつぶる
唇に柔らかいものが軽く触れ、ゆっくりと離れた
一瞬であったが、かなり長い間キスをしていたように感じた
そのあとは、ほぼ放心状態であっとゆう間に式が終わった
やっと解放される!
そう思っていたが、私は肝心なものをすっかり忘れていた
新婚旅行とゆうものを……
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