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そして、悠司が注文してくれて料理が来るのを待っていた 『今回のこの結婚、あの場でよく決めましたね』 急に話題を振られ、ハッとする 「うん。龍介が何言いだすかハラハラして…おじいちゃんが危ないって思うと、とっさに」 『あなたは本当、本能のままに生きてますね。ある意味尊敬します』 「誉め言葉として、受けとります」 いちいち嫌味には、負けていられない! 『そんな、あなたにプレゼントがあります。この結婚、僕が無理矢理させた部分もありますので』 そんなこと思ってたのか… なんだか、本能のままの自分が恥ずかしい 「…プレゼント?」 『はい。目を瞑って、手を出してください』 素直に目を瞑り、手を出す 手の上にゆっくりと、何かを乗せられた 『開けていいですよ』 目を開けるときれいに、ラッピングされた箱が置いてあった 「見てもいい?」 『どうぞ』 そう言われ、ゆっくりと開けていく… .
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