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『…そんなに見つめないで下さい。襲いますよ?』 起きてたの?! 「見てないです!」 『嘘ならもう少し、マシなものにして下さい』 「本当に本当です!」 起きてたのに黙ってたのか… この、意地悪大臣!! 『事実を認めないと、襲いますよ?』 ひぃっ!! この人、襲うってサラっと言いましたよ?! 「見つめてませんが、見てました」 少し屁理屈を言ってみる その瞬間に悠司が目をパッと開き、目が合った 『今、確かに見つめていましたね。はい、襲います』 「ごめんなさいーっ!!嘘つきましたっ!悪かったです!」 とっさにひたすら謝り、許してもらおうとする 『じゃあこれからは、嘘はやめてください』 そう言った悠司は、なぜかすごく悲しそうな顔をしていた なぜそんな顔をするのか気になったが、聞いてはいけないような気がして聞くのをやめた 「わかった、ごめんなさい」 『反省してください』 というと、頭をぽんっと優しくなで悠司はまた目を閉じた その後は反省して、私も目を閉じ眠るのに専念した .
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