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悠司が運転手さんに、お金を払いタクシーを降りた
目の前には、大きな家…
『ここです』
「ここ?!おっきい家だよ?!」
『あなたは何でそんなに、貧乏性なんですか?』
貧乏性って失礼なっ!
まぁ庶民代表の様な者だけど…
「庶民だもん。悠司が、お金持ちなだけだよ」
その瞬間に、悠司は目を見開いて驚いた
そんなに驚くことだろうか?
悠司はいちいち、私の発言に驚きすぎだと思う
『あなたは本気で言ってらっしゃるんですか?』
本気も何も、冗談なんてまったく言っていない
私はコクリと頷いた
『あなたのお祖父さまとわたしの祖父は、どちらも名門家の息子です』
「…えぇっ?!おじいちゃんが?」
『はい。あなたのお祖父さまも私の祖父も、家を継いではいませんが』
全くの初耳だ
『本当に、何も知らないんですね』
悠司は私に対して驚いているが、私はそれ以上に驚きを隠せなかった
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