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珍しい反応がおもしろくて、笑いながら見ていた 『それ以上笑ってみなさい…』 「えっ?」 悠司が妖しく笑う 嫌な予感がし、何歩か後退りしたがすぐに腕を捕まれ引き寄せられる 『襲いますよ?』 やっぱりそれ?! 「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい!もうしません!」 必死に謝り、抵抗する 『あなたは謝ればすぐにすむと思いすぎです』 そう言って掴んでいた手に、余計力を加える あっ!! そうだっ!! 「契約結婚だよ?!これは、契約違反じゃない?」 これならどうだ! 勝ち誇った顔をで、悠司の方を見た 『契約?そんな口約束、信じてたんですか。子供ですね』 えっ? 口約束?! 「あれは嘘なの?!」 『嘘だなんて、人聞きの悪い。それに、あなたが結婚するって言って来たんでしょう?』 あれは契約結婚だと思って、するって言ったのに! 「じゃあこの結婚は…」 『普通の結婚ですよ?』 絶句する私に対して、勝ち誇った様な悠司… さっきとは、まさに立場逆転… 『あっ!』 悠司は、わざとらしく思い出した様な顔をした これ以上に何かあるの?! 『祖父は早く子供の顔が見たいそうなので…ね?』 ね?じゃないよっ!! 私、生娘だよ!! どうやら私は、まんまと悠司にはめられたみたいだ… .
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