36580人が本棚に入れています
本棚に追加
「いーやー!」
必死に逃げようとするが、悠司は腕をしっかりと掴んで放さない
『僕だって、もう少し色気のある方がいいですよ…』
色気が無くて、悪かったわね!
「そう思うなら放してよー!」
『僕の何が嫌なんです?』
何が嫌とかじゃなく、好きじゃない人としたくないの!
言おうと思ったが、悠司の刺さるような視線で全く文句の言えないような空気だ…
「何が何でも、嫌です」
精一杯、悠司を睨んだ
悠司は全く、気にもしていないようだ
『…今日のところはいいとします。旅行で疲れたでしょう?お風呂に入ったら、今日は寝ましょう』
確かに、疲れていて早く横になりたい
悠司の意見に、素直に同意した
『…お風呂、一緒に入ります?』
とっさの発言に、私の顔は真っ赤になる
なんて、ハレンチな事を!
私は物凄い勢いで、首を振る
『そんなに顔を赤くして…もしかして本気にしました?』
悠司は、物凄く馬鹿にしたように笑っている
完全に私の事をおちょくって、面白がっている
いつか復讐してやる!
と私は心に誓った
.
最初のコメントを投稿しよう!