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『…て下さい』 ん? なんか声がする… けどまだ眠いから、いっか 『10秒以内に起きないと、襲います。10.9』 とっさに起き上がる 『反応が早いですね。嘘寝ですか?』 「本気寝っす!」 朝一の上、とっさに返事をしたため日本語が少し変になった 『そうですか。それより、早く起きてください』 渋々眠いのを我慢して、ベットから降りる事にした リビングに近づくに連れて、いい匂いがする 「朝ご飯作ってくれたの?」 『はい』 そう言われて、一気にテンションが上がる 急ぎ足でリビングに向かうと、テーブルの上に1人分の朝食が用意されていた 1人分? 悠司はもう食べたのかな? 「悠司、朝ご飯食べたの?」 『いえ、まだです』 「じゃあ、このご飯は?」 『もちろん、僕の分です』 …私の分は無いって事? 私の考えている事を、また読み取ったのか 『自分の事は自分でして下さい』 と言うと私の方を見て、意地悪そうに笑った この意地悪大臣!! セクハラで意地悪で最悪だ! 私は悠司の事を、本気で睨んだ 『…と言うのは冗談で、キッチンにありますよ』 その一言で、一気に笑顔になる私 急いでキッチンに向かい、朝食を発見する それを持つと、すぐさまテーブルに向かった 『あなたは、餌付けさえすれば簡単に飼えますね』 さり気なくけなされたが、今はご機嫌だから全く気にしない 「ご飯、ありがとう!」 と満面の笑みで、悠司にお礼を言った 悠司はなぜか、顔を赤くする 不思議に思ったが、今は食欲のほうが先だ 「いただきます」 と言うと悠司の事を、気にせずに食べる事に集中した .
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