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準備を終え、リビングに行くと悠司も着替えが済んでいた 『それじゃあ、行きますか』 と言われ頷き、悠司の後に付いて玄関に向かう 外に出ると駐車場に、車が停めてあった 悠司は、その車の鍵を開け乗り込んだ 私もすぐに、助手席に乗り込む 「この車、悠司の?」 『はい』 へぇ… 中を見回すと、ゴミひとつ落ちていない この几帳面さ、絶対A型だ! 「ねぇ!悠司ってさ、A型でしょ」 自信満々で、尋ねてみた 『そう見えます?』 「うん!」 『残念ですが、違います』 え?! 絶対当たってると思ったのに… 『あなたは、O型ですか?』 「…うん」 サクッと当てられ、逆に悲しくなった 『見たまんまですね』 「よく言われる。で、悠司は何型なの?」 『AB型です。よく当てられますが、分からなかったですか?』 「あぁ…」 言われてみればそんな気がする 『納得されるのも、納得いきませんが。何だかあなたごときに、負けた気分になります』 私に負けるのが、そんなに嫌なのかっ!! ムッとして悠司を睨んだが、運転中で気付いてもらえず少し虚しくなった .
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