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『関係?俺が、一方的に好きなんだけだよ』
みんなが声のした方をとっさに見る
そこには、意地悪そうに笑っている龍介が居た
『…龍介!何でこんな地味な子がいいの?』
『結婚だってしてるよ?』
所々で女の子が、龍介に訴えている
確かに、何で私なんだろう…
嫌味を言われたと分かっているが、本当のことだから納得してしまった
『…お前等には分かんねぇよ。ってか、わかっていらねぇ』
冷たく言い放った
『龍介、意味わかんない!』
それに対して女の子達は訴えたが、それを無視して龍介は私の方に近づいてきた
女の子達は、私を睨んでいる
真剣に、この場から逃げたい…
今まで平和に生きてきた私は、龍介目当ての女の子達に目を付けられ本気で泣きたくなった
もう、これ以上騒ぎを大きくしないで欲しい…
そんなこともお構いなしに、龍介は女の子達にとどめを刺した
『…梨奈ちゃんいじめたら、マジでお前ら潰すから』
そう言って、女の子達を睨んだ
女の子達の顔は、一瞬にして引きつった
それを無視して龍介は、私の方を振り返り、にっこりと笑うと
『…梨奈ちゃん、俺は本気だからね?』
と言い残し、教室から出ていったその後、教室の空気が最悪だったのは言うまでもない…
私は、龍介と関わったことを真剣に後悔した
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