16人が本棚に入れています
本棚に追加
淡いピンク。
濃いブルー。
思い切ってセクシーな紫。
なんであんたは…
「――男って、下着興味ないの?」
ベッドから片手をダラリと下げて、振り子の様にブラブラと振る。
「――ないわけじゃぁ…無いけどさ。」
シュッとタバコに火を点けて、部屋に広がる紫煙の香り。
佑太(ユウタ)の香り。
お気に入りだと言っていた白箱に緑ラインの、きつめなタバコ。
佑太はいつも、私とベッドインすると…すぐ下着脱がすから…最近ショップで悩んでいるのがバカらしくなってきた。
「――ババシャツ着ちゃうよ…って、ヘビースモーカーは体に毒!」
「――大丈夫だって。何?心配?」
「心配!」
「下着が?」
「…あんたの身体が!下着はもう…いいっ。」
ふてくされた私は、そっぽを向いて寝転がる。
「――美奈(ミナ)ー…。」
可愛い声で、呼ぶな。
思わず振り向くと――…
グイッと顎に手を掛けられ、中腰だった佑太を仰ぎ見る。
「――ゆぅ……ン…」
顎から首筋をなぞる指は、ズルい。
私の弱いトコ、全部知ってる。
「ぅ…ひゃっ!」
耳たぶを甘咬みされ、声が裏返った。
耳、頬、額、鼻筋…唇。
優しい誘惑の煙を纏った、佑太が囁く。
「ごめん。下着…可愛すぎてヤバイよ。でも…」
「―――え…?」
ショータイム
「中のが可愛くて
夢中になるんだって。」
.
最初のコメントを投稿しよう!