9・ショータイム

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淡いピンク。 濃いブルー。 思い切ってセクシーな紫。 なんであんたは… 「――男って、下着興味ないの?」 ベッドから片手をダラリと下げて、振り子の様にブラブラと振る。 「――ないわけじゃぁ…無いけどさ。」 シュッとタバコに火を点けて、部屋に広がる紫煙の香り。 佑太(ユウタ)の香り。 お気に入りだと言っていた白箱に緑ラインの、きつめなタバコ。 佑太はいつも、私とベッドインすると…すぐ下着脱がすから…最近ショップで悩んでいるのがバカらしくなってきた。 「――ババシャツ着ちゃうよ…って、ヘビースモーカーは体に毒!」 「――大丈夫だって。何?心配?」 「心配!」 「下着が?」 「…あんたの身体が!下着はもう…いいっ。」 ふてくされた私は、そっぽを向いて寝転がる。 「――美奈(ミナ)ー…。」 可愛い声で、呼ぶな。 思わず振り向くと――… グイッと顎に手を掛けられ、中腰だった佑太を仰ぎ見る。 「――ゆぅ……ン…」 顎から首筋をなぞる指は、ズルい。 私の弱いトコ、全部知ってる。 「ぅ…ひゃっ!」 耳たぶを甘咬みされ、声が裏返った。 耳、頬、額、鼻筋…唇。 優しい誘惑の煙を纏った、佑太が囁く。 「ごめん。下着…可愛すぎてヤバイよ。でも…」 「―――え…?」   ショータイム   「中のが可愛くて    夢中になるんだって。」 .
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