妄想チュ《１Ｐ短編集》

10・お引っ越し

引っ越さない？

俺は、同棲している彼女に言った。

２ＬＤＫで、今のままで充分なのに…と首を傾げる。

そうじゃなくてさ。

彼女の柔らかいチョコレート色の髪を、俺は優しく撫でた。

「―――俺の苗字に引っ越してこない？」

　　お引っ越し
　　「これが俺のプロポーズ。」

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