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と思ったその瞬間、カールの目の前に大きな黒い影のようなものが立ちふさがった。そして影から腕のようなものが伸びてくると、カールの首を掴んだ。
「ぐっ」
突然のことにカールは驚いたが、それ以上声を上げることができなかった。カールは苦しくて両目から涙が出てきた。
『レフィーラだね。いいんだよ』
カールは心の中でレフィーラに向って優しく話しかけた。
「あなたに…」
カールの耳元で、声が聞こえたような気がした。
「あなたに…出会えた…」
『やあ、レフィーラ…かい?』
「から…」
『レフィー…ラ…』
カールの意識は遠のいた。
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