―終―

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 そして、カールは目を覚ました。雨上がりの土の上で、カールは横たわって濡れていた。 「ここ…は…」 カールは辺りを見回すと、見慣れた森の中だった。レフィーラと2人で過ごした洞窟もある。   「僕は…生きている…何故…」    カールは顔も体も濡れて泥だらけのまま、洞窟の中へ走った。2人で一緒にいた数日間の生活の跡がそのまま残っているのに、肝心なレフィーラがいなかった。カールには、ここにレフィーラがいないことが不思議で仕方がないくらいだった。
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