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アキとの距離は一気に縮まった。
アキは22才で服屋さんをしているらしい。
自分の店はあるが、商品は今まで買い付けてきたものを置いているようだ。
これからは有羽の才能を認めてくれて有羽のデザインを商品にしてアキの店で売りたいという。
名門の服飾科の学校を卒業していた。
アキ【じゃあ明日お昼に渋谷駅で】
そう締めくくりチャットをとじた。
不思議と有羽も自分のことを正直に話せた。
とにかく夢を叶える第一歩だと思い、期待を込めてパソコンの電源を落とした。
うしろを見ると翔太がベッドで爆睡していた。
時計を見るともう4時を回っていた。
静かにシャワーを借りて寝ている翔太の横に入って眠りについた。
「…有羽、俺さぁ」
びっくりするほどの早業で有羽は抱きしめられた。
翔太のねこっ毛が顔に当たってくすぐったい。
「……翔太??」
するとすぐに翔太はまた離れ有羽の隣で背を向けて寝た。
???
わけがわからなかったが、寝言だと割り切って眠りについた。
有羽の寝息が聞こえ、また翔太はむくっと起き上がり有羽に静かにキスをした。
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