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「そういえば、隊長!」
「どうしたの?」
「亮が、隊長探してましたよ?書類整理が終わったのでチェックしてほしいみたいです」
「ん、じゃあ離れたくないけど戻ろっか!理事長さん…じゃなくて、ピヨくんまた来るね?」
「わんっ」
ピヨくんは尻尾をちぎれるんじゃないかと心配になるくらい振ってくれた。すっごく可愛い……お婆ちゃんの家にいる柴犬のピク元気かな?
「隊長、早くっ(あの犬め…勝ち誇った顔しやがってっ)」
「うん」
校舎に戻り、会議室に入ると亮くんが涙目で抱き着いてきた。
「ど、どうしたの!?」
「た、隊長っひどいんだよ花田が!!」
「か、薫ちゃんが?」
とうとう泣き出した亮くんの頭をよしよし、と撫でると事情を話してくれた。
「俺が、隊長探しにいくって言ったら、書類整理するまでここから出るなって、隊長~」
「うん、よく頑張ったね亮くん」
「まじ隊長癒される…」
僕も頑張って書類整理しないと皆に迷惑かかっちゃう!
「亮、いつまで引っ付いてる気?」
「ヒィっ!!すいませんっ」
薫ちゃんがにこっと笑うと亮くんはすごい早さで離れていった…何か、あったのかな?
「薫ちゃん、いじめちゃ駄目だよ?」
「はい……ごめんね、亮」
「いえ、こちらこそ本当にすいませんでした!」
無事、仲直りかな?なんか違う気もするけど…
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