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「こんな殺風景な所に居たくはないな。」
俺はそう思い、歩き始める。
何処へという訳ではない。
終着地があるのかも分からない。
とにかくひたすらに歩き続ける。
歩いていると突然周りが薄暗くなった。
日光が遮られたのだ。
一体何があるのかと、上を見上げる。
「あの丸いやつ…」
あれは何だったか…
確か、凄く馴染みのある物だったが…
なかなか思い出す事ができない。
「……そう。だんご大家族だ。」
俺の愛する人が好きだった物。
俺と愛する人の子供も好きだった物。
するとその丸い物体は突如として落下してきた。
「ぐはっ……」
余りの苦しさに意識が遠のいていく。
「パパっ…おきてっ!」
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