第一話

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「こんな殺風景な所に居たくはないな。」 俺はそう思い、歩き始める。 何処へという訳ではない。 終着地があるのかも分からない。 とにかくひたすらに歩き続ける。 歩いていると突然周りが薄暗くなった。 日光が遮られたのだ。 一体何があるのかと、上を見上げる。 「あの丸いやつ…」 あれは何だったか… 確か、凄く馴染みのある物だったが… なかなか思い出す事ができない。 「……そう。だんご大家族だ。」 俺の愛する人が好きだった物。 俺と愛する人の子供も好きだった物。 するとその丸い物体は突如として落下してきた。 「ぐはっ……」 余りの苦しさに意識が遠のいていく。 「パパっ…おきてっ!」
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