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呼びかけられ、俺は飛び起きる様に目をさました。
腹の上には汐。
「苦しい訳だ…」
「ママー、パパおきたっ」
「あ、起きましたか?朋也君。」
台所で料理をしている渚が振り向いた。
「あぁ…おはよう。汐、渚。」
そう言って汐の頭をごしごしと撫でてやる。
汐は体操服姿。渚が作っているのは弁当だった。
「そうか。今日だったな。」
「そうです。幼稚園の運動会です。」
渚が楽しそうな顔をして朝食を運んでくる。
汐は準備運動をしていた。
愛娘の可愛らしさに思わず顔が綻ぶ。
「朋也君。早く準備してください。遅れちゃいます。」
渚に急かされながらも支度を済ませ、靴を履く。
「今日は頑張るぞ!!」
俺の掛け声の後に
「おー!」
と二人が続く。
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