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あれは…
バカ息子が産まれるほんの数日前の事です。
外の寒さも和らぎ…
日中は暖かい日差しが、部屋いっぱいに差し込むようようになった3月の始め…。
毎朝、ブーさんを布団から引きずりだすのが日課となっていたアタシ。
せっかくペットショップで、もらったゲージも役に立たず…(-_-)
ゲージは押し入れの住人となっていた。
無愛想な顔して意外と寂しがりやのブーさん。
ゲージにいれると、寂しさの余り…
【うけけけけけけぇ~(T-T)】
と、鳴く(-_-;)
【ワンッ】っていう鳴き方を多分彼は知らないんだろう。
【ぶひッ】
【ぶぅー】
【うけけけけぇ】
この3語で、彼は話してた。
夜はいつも、アタシと岩崎クンが眠る布団に、入り込み…
朝、起きてみれば…
普通に、枕に頭を乗せ横向きで爆睡。
ストーブをつける迄、決して布団からは出てこない。
そんなグータラな犬。
その日もアタシは、デカイ腹を抱えストーブのスイッチに手を伸ばす。
【ブーさん!!ストーブつけたよ!!朝だよ!!】
リビングから、寝室に話しかけても帰ってくる返事は、
【グゴォー…グヒッ…】
そう…寝息…イビキだけ。
鼻の短い犬種のイビキは、ハンパない。
【起きろー!!】
何回呼ぼうが、聞こえるのはイビキだけ。
…はぁε(-_-;)
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