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【遙か2】頼忠×花梨
異世界の京から戻った花梨は、
すこし居心地が悪かった。
いや、今までより比べ物にならないほどに幸せなのだけれど…。
どうして良いのか、さっぱりだ。
むしろ、どうして…父子家庭で育った自分にSPが付くのかが、
解らない…。
いや、父子家庭だったのは一ヶ月前の事だ。
元公家の家系の人と再婚して、いまや花梨もお嬢様。
「……あの頼忠さん」
「なんでしょうか、お嬢様」
当時迎えに来てくれたのは、
再婚相手の家人となっていた頼忠だった。
現代と京の記憶を持った頼忠。
「貴方が、卒業するまでは…従者として手は出しませんよ」
「……よ、頼忠さん」
しばらく主従の関係は、続きそうだ。
「あ、でも…無防備に私の前で薄着にならないでくださいね」
「へ?」
「ほら、男は狼というでしょう?」
「ッ!!!」
あいた口がふさがらない…。
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