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「まぁとりあえず入ってよ」
「わかった」
唯に言われた場所は体育準備室。
空達は唯に言われた通り、入って行った。ちなみに五時限目はサボっているようだ。
「さあて!
とりあえず何が聞きたい?」
「さっきのこと全て」
空が即答し、翔と栄汰が頷く。
唯も頷き、そして静かに口を開いた。
「恭介は私と同じ超能力者。彼のメインは『分身』ね。だからあなた達は同時にやられた。ちなみに私のメインは「光の弓矢』…でここまでをまず説明しておくね」
唯の前にいる面々は今の話が全く理解出来ていないようだった。唯はそんな三人を全く気にする様子も無く続けた。
「私達が超能力者になれたのは、すべて例の゛アレ゛の力よ」
「………え?まさか唯ちゃん…………
例の゛アレ゛やってんの?」
栄汰がギョッとしたように言った。
そうとう驚いている。
「エイ…例の゛アレ゛ってなんだよ?」
空がイライラ調子で言った。
さっきから皆何を言っているのか全く分からない空は苛立っていた。
「知らないの!?
例の゛アレ゛はゲームだよ!でもコントローラーを使うようなただのゲームじゃない。……実際に自分がゲームの世界に入り、プレイするゲームなんだ。そしてたまにね……
ゲームの世界から抜け出せない人が出てくるんだって。」
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