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「無謀よ」
「?何がだ?」
繁華街を歩く中、唯が呟いた。
偶然その呟きを聞いた翔は反応した。
「今あなた達がやろうとしていること。
手伝って貰えるのはありがたいけどあのゲームは物凄く危険なのよ?」
「だったら尚更だよ唯。
お前一人が陽希を探す責任を負うことない。それに俺たちは昔のダチを助けたいだけだ……まぁエイは違うけど」
空が言ったことに栄汰は頷いた。
実は栄汰は高校で知り合った友達で、陽希とは知り合い程度だ。
「ソラ達の友達は僕の友達同然だよ!」
その言葉により、栄汰はついてきている。ちなみにこの四人、学校は抜け出してきた。
「ハァ…まぁいいやもう…」
とか言いつつも、唯は笑っている。
この三人がついてきてくれることを嬉しく思っているのだ。
「で、例の゛アレ゛はどこにあんだ?」
翔が道行く人を掻き分けながら唯に聞いた。信号が赤になった。
「正確にはわからない。
でも多分ゲームショップにあると思う。
私もそこで見つけたし」
「……ゲームショップって…なんかショボいっていうか期待を裏切られたって感じだな」
空達がわざわざ人が多い繁華街に来たのはそのため。ゲームショップに行くためだ。
「お!あったあった!」
空が右を指差した。
空達は信号が青になるのと同時に、右に見えるゲームショップへと向かっていった
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