溜め息と舌打ち

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数日後…  明らかに、紛れもなく、パパさんから発せられる、溜め息と舌打ちは減少していた。  ほとんど、無くなったといってもいいくらいに。 サクセン、セイコ~! もっとも、忙しい上に、忘れっぽいママゴンのことだ。  久しぶりに、のんびりと朝のコーヒーを味わいながら、自分がとった作戦を、ふと思い出したくらいなのだが。 ワスレッポイノガ、タマニキズネ。  けれども…  ママゴンは、もう一つ大切なことに気が付いていた。  子育ては親育て、というように、夫育ては、自分育てでもあるのだと。  習慣や境遇、あらゆる場面で違った育ちをしてきた男女が、一つ屋根の下で暮らしてゆくためには、互いが成長してゆかなければならないのだから。  ママゴンモ、セイチョウ、シナクチャネ。  えっ?  本当に寿命が縮むのか? ママゴンが中学生の時。 うる覚えではあるが、理科の先生が、溜め息をつくと寿命が縮まる話しを教えてくれた。  コンキョハ、フメイ。  つまり… 舌打ちに関しては、完全なるママゴンの作り話しである。  スミマシェン。 とはいえ… 「結果良ければ、全てよ~しっっ!」 ちっちゃいことなど気にせずに、鼻歌混じりで突き進むママゴンであった。  レッツラ、ゴ~!!
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