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―京都本能寺―
ゴオォォォ!!!!!!…………………
メラメラと燃え盛る本能寺を明智軍13000は厳重な囲いで包囲していた。
そしてその中心にそれらの軍勢を率いる将であり、裏切り者でもある明智光秀が馬上にて眺めていた。
光秀「………信長公の様子はどうだ?」
秀満「はっ、最早勝機は無しと見て本堂に閉じ籠ったもようにございます。」
側近の秀満がはきはきと答えた。
光秀「そうか……。
秀満よ。兵3000を率いて二条城に攻めいるのだ。」
信長と言う目標を討った事で光秀の残る手段はその血筋の絶滅である。
次男・信雄、三男・信孝はいずれも器量は信長以下、一武将以下でもあるが信忠は織田家を担う人物でもある。
光秀「今信忠殿を討たねば柴田・羽柴・丹羽の重臣達をまとめかねる。
根は芽を咲かせる前に滅ぼすのだ!!」
秀満「御意に!!!!」
秀満は精鋭3000を率いると狭い京都の街を縦横無尽に駆け出した。
すると同時に燃え盛っていた本能寺は激しい音と共に崩れ始めた。
…バキィィ!!………バキバキ!!!!…………
光秀「魔王と呼ばれた男も……………所詮は人であったか」
クックと笑いこぼしながら光秀は確かにそう呟いたのだった。
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