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天国との会話

　ホームセンターの駐車場で私は子供達と話をしていた。
　七歳の甥と五歳になる私の娘と私の三人で話をしていた。

『ねえ、おじちゃん。天国ってどうなっとるん？』

　唐突に甥がした質問に私は『さあ……おじちゃん行ったことないからわからんわ』と答えた。

『じゃあ薫ちゃんに聞けばいいかな？』

　と甥が言った。
　薫ちゃんとは、昨年七歳で他界した私の長女の事だ。
　私は、そうだね、と答えてから『でもどうやって聞く？』と言った。

『本当やね、どうやって聞く？』

　と甥も同じ質問を繰り返した。
　すると黙って聞いていた次女が胸に手をあて、笑顔で言った。

『心で聞けばいいんだよ』

　私は次女の大人びた口調に驚きつつ『そうだね』と笑顔で答えた。