出会いまでの軌跡

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僕は背も低いし足も遅い。だが、こいつらとやるサッカーは楽しかった。 三年生が抜けたあと、部長、副部長を決める話し合いがあった。 部長は文句なしでS。副部長にI…となぜか僕が選ばれた。面倒見がいいらしく、後輩から候補があがった。 正直やりきる自信はなかった。Iと協力してなんとかやっていた… 最後の大会…いきなり強豪との対戦。結果は2‐1で負けてしまった。みんなで涙を流した。 その後4人で顔をあわせたときにSが言った。 『なんかさ、合唱部が男がいないから特設合唱部員として募集してるらしいぜ!みんなでやろうぜ!』 誰も反対せず音楽室へと行った。 僕達が入部したときは特設部員はたった2人。僕達が入っても6人だけだった。 だが僕はそれでよかった。仲間と同じ目標に向かっていける、それだけでよかった。
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