出会いまでの軌跡

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僕はかつての仲間と、今度は敵として対等に戦ってみたかった。 だからサッカー部に入部した。他の三人も各学校のサッカー部に入部した。 このときの僕にはサッカーしかなかった。 サッカー部の顔合わせのとき…経験者の肩書きをもっていた僕は先輩たちから期待されていた。 しかし…うまくない僕はすぐに馬鹿にされる対象になっていった… 同じ学年の人は不良ばかり…おとなしい性格の僕は馬鹿にされ続けた。 それは次第にエスカレートし、教科書がぼろぼろにされていたり、僕のロッカーにたばこを入れて、先生にいってみたり… 僕は謹慎処分になった…サッカー部も退部させられた。 あいつらとフィールドで会うことができなくなった。 先生やクラスメイトからも評判は悪かった。 『たばこみつかって謹慎になってたのあいつでしょ!』 『あの生徒はたばこを吸っている』 いつしか学校へいけなくなっていた…
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