序章

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季節は春と言っても原付きにはまだまだ寒い時期である。 眠たい目には最高に効くが。 早く車乗りたいなぁとか考えながら、職場に向かう。 この男、職場はホームセンターである。 仕事は主に鍵関係の仕事をしている。 「おはよさ~ん」 いつも職場には一番乗りだ。 「ふわぁ~あ、また今日も一番乗りかよ。店長たまには俺より早くこいよ。」 なんて考えてると店長が後ろから現れる。 「石川君!いつも早いね!!一週間頑張ろうね!」 あ~朝一から元気だなと考えてるこの男、名前は石川雄太。年齢は25才である。 何処にでもいる普通の男。 「店長、そんな気合い入れてたら一週間持ちませんぜ。」 と石川は心の中で思う。 しかし、職場の上司にあたる人だからそんな事は言えない。 「一週間頑張りましょうね(笑)」 と愛想よい反応をする。
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