序章

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「あの...石川さんですよね?」 「はいそうですが?どうされましたお客様。」 「あ、あの実は...。 頼みがあるんです。」 何だ...?この客。 年は俺位だが、雰囲気が何かおかしい。 頼み?鍵屋の俺に頼みと言えば、 「金庫の番号を忘れてしまって」 とか 「主人にばれたらマズイんです。」 とか? まぁ実際、以前開けた金庫に白い粉と現金が入ってた事があったがこの客からは、極道の雰囲気がしない。 何だ...?とか考えてたらこの客とんでもない事を言い出した。 「あ、あの道具を作って下さい。」 ...ハイ?? 「申し訳ありません、お客様。当店ではオーダーメイドをやっておりませんので。」 「お願いします!吸盤スーツを作って下さい!!代金は弾みます!お願いします!!」
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