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夕飯時の話題もサッカー
リビングでみんなで見るテレビもサッカー
無造作に散らかっている雑誌もサッカー
千由里はもう限界にきていた
その気持ちをうまく夫に伝える事ができなかった
実際子供達も以前より凛々しくなったし挨拶など礼儀もしっかりできるようになっていた
身体を鍛えているせいか風邪もひかなくなったし
心身共に成長していく子供達の姿を見て
ここで何か千由里が言ったら
それは千由里のただのわがまま
千由里は母として子供の成長を喜ぶ反面
いたたまれない孤独感に壊れそうになっていた
葛藤が続くある初秋の午後…
いや、残暑と言った方がいいかも知れない
千由里は１人
着メロをダウンロードしようと携帯をいじっていた
珍しいことではない
退屈な時間を持て余す為に携帯をいじる
着メロやアプリゲームなどをダウンロードするのも前から千由里のちょっとした楽しみの１つだ
ただその日千由里の目に飛び込んできたのは
着メロでもゲームでもなく
【コミュニケーション】
とゆうタイトルだった
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