248人が本棚に入れています
本棚に追加
ある夏の頃だった
以前より興味のあったサッカークラブに子供達が入会したいと言い出した
夫は学生の頃からサッカーをやっていてそれなりの成績を残していたようだ
夫の実家には何かの大会で優勝したのかサッカーでもらった賞状が何枚かあったことを思い出す
千由里はサッカーには興味もなくルールもわからないくらいのレベルで
ただ“子供達がやってみたいのなら”…
そんな軽い気持ちで子供達のサッカークラブ入会は決まった
夫は自分がやっていたサッカーを子供達もやりたい
子煩悩な夫はあまり顔にも口にも出さないが内心…喜んでいたに違いない
千由里は子供達の成長と夫の嬉しいであろう気持ちを考え
自然とワクワクする感情を抑えられずにいた
最初のコメントを投稿しよう!