孤独

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夫が窓口となり子供達の入会準備も進んで行く時 クラブ関係者から突然思いもよらない誘いがきた それは夫にコーチをやってみないか? そういう話しだった 相談された千由里は 「パパの体力と仕事に支障がなければいいんじゃない?」 夫は待ってましたと言わんばかりに 「もちろん仕事優先だよ、それは先方も承知してる」 土日祭日休みの夫はクラブの練習日が週末にあることも 全て計算されていて千由里が反対する要素などなかった ただ千由里は子供以上にやる気に満ちあふれている夫に対し 嬉しい気持ちの水の中に寂しさとゆう油を一滴垂らしたような 笑顔の奥には自分でもコントロールできない感情が湧いてきていることに気づかない振りをしていた
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