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千由里はせっかくの朝寝坊できるはずの土曜日も
早起きして3人分のお弁当を作り
飲み物やタオル、着替えなどを用意して夫と子供達を送り出す
いつの間にか
”週に1度の土曜日“は
千由里の早起きから始まるようになっていった
家事と言っても昼前には終わってしまう
テレビもつまらない
友達に電話した
土曜日…
子供もご主人がいることが多く
友達もゆっくり話せない状況をアピールしている
わかってるょ…
千由里は心の中で呟いた
「忙しそうだね、ごめんね~ また電話するね!」
実家の母にも電話してみる
母が出た
「お父さんが金魚の水換えやってて手伝わされてるの、急用?」
「ううん…暇だったしお母さん元気かなぁ~と思って」
千由里は続けて言った
「忙しそうだね!別に用事じゃないからまた電話するね」
千由里は涙が出てきた
誰にも相手にされない
みんなそれぞれ生活があり
用事もある
急に入り込もうとしているのは自分なのに
言いようのない孤独感に押しつぶされた
私は1人だ…
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