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放課後になり、美花と帰ろうと席を立つと金髪ツインが入ってきた。
そのまままっすぐ俺の席の前まできて口を開く。
「お前は……神尾結衣だったか?」
俺の上にダイブしてきたツンデレを思い出した。
「あんた、これから帰るんでしょ?一緒に……」
「誰かは知らないけど抜け駆けは良くないよ、峻護君は僕と」
「私と帰るよな?黒崎峻護」
乱入してくるレンとシュナイダー。
「何よあんた達!」
いきなりの登場に動揺するツイン。
「僕かい?僕は峻護君の恋び…」
「断じて違う!!」
レンの暴走を間一髪で止める俺。こいつは何を言ってるんだ?
そんな事を話していると美花がチョンチョン俺の服を引っ張っていた。
「帰ろうか」
「……………うん」
無表情でコクリと頷き、あいつらは放置プレイで歩きだす。
「な……何なのよあの小娘は!」
「流石は僕のライバル……あんなにも容易に峻護君を奪うなんて、今日は完敗みたいだね」
顔を真っ赤にして怒っている結衣と、ほほ笑みながら何か言っているレン。
美花のほうが断然大事なので、手を繋いで俺達は学校を出た。
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