変わらない

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この時代に興奮なんて求めても無駄か。 暇だ。あの頃の様に市中見回りと行くか。 変わった。馬車と呼ばれる物が目の前を通り過ぎる。変わらないのは俺だけかと悲しいような妙な気分になる。時代は流れ、きっと俺達は忘れられあの頃に散った命を哀れむ人もいなくなるだろう。俺達がやったことは無意味だったのではないかとも思う時もある。それに俺達さえいなければ、松平公なども斗南に送られる事も無かったのではないか。 病んでるな 思わず苦笑を漏らしてしまった。馬鹿馬鹿しい。 新撰組があったから、局長、土方さん達がいたから今の俺はいるんだ。今の時代があるんだ。 ーそう思わないと やっていけないー 一陣の風が吹いた。 薄気味悪い風が。
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