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なんら変わりのない日のはずだった。
夢なのか。夢ならすぐに醒めてくれ。
こんな。
ユメダト。
門の前に貼られていた紙には、俺の今を消し去るほどの、力を持っていた。
ー 藤田五郎警部補は、
元新撰組三番隊組長
斎藤一。彼が維新の中にいる限り、俺は犠牲者を
出し続ける。全ては斎藤一の責任だ。ー
なんとも、厄介な物を犯人は残したものだ。しかも犠牲者を出し続けるときた。ということは、報告がないだけで、まだ犠牲者はいるってことか。
厄介だな。
そして。
久しぶりに俺の心の奥底に隠してある闇が、あの頃の興奮が目覚めたのを
感じた。
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