よろしく頼む CBR

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フオォォー 一気に7000を超えて4バルブに可変 フアァアァーァァァァ 排気音が変わり加速も増す 一万超えてシフトアップ! 二速、三速と加速して行く けたたましい排気音! バイトしていたスタンド前を通過、スタンドの先輩がこっちを見て手を振ってくれた クラクション鳴らして手を振る 「いい感じだ…」 加速は前に乗っていた2ストの250より少しいい位?以前のバイクMVX250Fも古いバイクだった、あれはあれでいいバイクだった、余りにもマイナーだったが2ストだった為予想以上に速く2スト特有のクセがあり面白かった、何よりもそれが初めてのバイクでありバイクの楽しさを教えてくれた、みんなはダッセーとか言ってたけど俺は気に入っていた でも、みんなが4ストのレーサーレプリカのフルカウルのバイクでいい音出してたのは悔しかった しかし今はこうしてCBRに乗っている、ネイキッドのバイクだが、逆に男っぽく渋いと思う、まあ何より自分のバイクだから 国道から右折して港のほうへ向かった ここは長い直線とワインディングがある道路、俺はここをいつも走っている 直線で180キロオーバー、空冷の400ではこんなもんかな? 右へ左へ曲がりくねった道路を走る、やっぱりひと昔前のバイク、重くてレプリカみたいなヒラヒラ感はない どちらかっていうと前のMVXみたいな感じだ それでも 「いやーいいねえーCBR!!お前~ 最高!!」 俺はヘルメットの中で叫ぶ! 港を二、三回流してよく行く八森町の鹿の浦まで行き、自販機でコーヒーを買ってCBRを見ながらタバコを着けた 「これからよろしく頼む…CBR…」 ちょっとクサいけど、そんな気持ちだったよ やっぱりバイクはいいよサイコーだ!! 暗い海沿いの街灯に照らされる俺のCBR400F… シリンダー辺りに耳を寄せ、スロットルを回すと、4ストロークのカムが回るメカニカルノイズ、エキゾーストノート! 俺は笑い、嬉しさが溢れてどうしようもなかくて、本当に泣きたいくらいだったんだ もうバイクの借金もなく、三年にも進級できた、何もかもが上手くいっていた 帰りに親友の家に寄り車検が終わったことを報告した 「遂にやったな!ヤベースゲーカッコいいじゃん! 」 親友は自分の事の様に喜んでくれた 俺はそれが嬉しかった 家に帰ってもCBRから離れられなく いつまでもCBRを眺めていた…
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