俺の親友

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ある日友達の家で数人で酒を飲んでいた 幸成が付き合っていた彼女と電話で喧嘩になり状況がドンドン悪化していった 彼女は隣の県から通学している子で遠くに住んでいる子だ 状況はよく解らないが切羽詰まった感じで幸成も困っていた その日も幸成は飲む前から荒れており上手くいってないようだった 「頼みがある! 俺を彼女の家まで乗せて行ってくれないか?」 「飲んでっからマズいべ」 みんなが止めた この中で中免持ってるのは俺一人、まして親友の頼み、どうしようか迷った挙げ句 「大丈夫、捕まりゃしないべ」 「止めろって!お前今度見つかったら退学だぞ!わかってんのか!?」 みんなが心配して止めろって言ってくれた しかし俺は行く事にする 「幸成行くぞ、後ろ乗れよ!」 「大丈夫か?やっぱヤバいんじゃねえか?」 「今更?何言ってんだ?大丈夫!捕まんないよ」 俺はCBRのチョークを引きエンジンをかけた ボウォォォォー 「大丈夫だ行くべ!」 俺はエンジン暖まんないまま出発した 軽く空ぶかししエンジンを暖める、国道七号線に出たとこで 「暖まった!飛ばすぞ!掴まってろ」 「わかった!」 フオォォォー コオオォォォーォォ 静かな田舎町に排気音が響き渡った…………
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