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……………… 「おい 朝だぞ、起きろ!」 「………?」 「朝だぞ!お前ら!起きろ!」 頭が痛い! 「んっ!?ここは何処だ?」 「あっ!そうだ!俺捕まったのか!」 警察署の交通課の壁にもたれかかったまま俺達は寝てしまっていた 「幸成起きろ!幸成!!」 「んっ…ここ何処だ?」 「警察だよ!警察!」 「あーそっか!俺達夜捕まったんだっけ!」 幸成もようやく事態がわかったらしく目を覚ました 「お前ら帰っていいぞー あっ………後で処分いくからな…学校にもな」 警官に昨晩のキツさはなく普通に言われた 「帰るか…」 「ああ……」 警官からバイクのカギをもらい暑の外に出た、ひんやりとした空気なのに青空が広がっていた、暑の前の桜が散り始めた4月29日の早朝だった 幸成が彼女に電話すると言うので直ぐの公衆電話から電話をした、彼女は私のせいでと責任を感じていたが、実際行くと言ったのは俺だったから 「大丈夫だよ…」 と言った 幸成と彼女も大丈夫みたいで良かった 「バイク乗らないで少し歩くか」 少し歩いたアーケードの自販機でタバコと缶コーヒーを買い、タバコを吸った 「参ったな…俺終わりだわ…まっ仕方ねえな(笑)」 「わりい…俺のせいだな…」 「まっ 仕方ねえよ 俺が行くって言ったしな」 酒を飲んでいたせいか喉が渇いていた 2人で缶コーヒーを飲み干した 「取り敢えず帰るか…」 2人でトボトボとバイクを押しながら昨夜の出来事を話した 途中パトロール中のパトカーに止められ何をしているか聞かれたが事情を話したら直ぐに立ち去った アーケード街を過ぎて坂を押していくと流石に400のバイクだと重い 「もう 乗って行くかあー」 「いつまで押してるんだよ(笑)」 CBRのエンジンをかけた キュイイィィ ボウオォォォ!! 「クサってもしょうがねえしな」 フオオォォーフオオォォー! 軽く空ぶかしして2人でバイクに乗り込んだ 「おっしゃー!いくぞー!」 フオオォォ アアァァァー! 中和通りの下り坂を一気に下った、排気音が静かな朝の街に響く 「なあ! 弘前行くべ!弘前!」 「あ?何? 弘前!?」 「桜だよ!桜!」 「いいねぇ!いくかあ!」 そう約束して俺達は家に戻り、支度をして弘前城へ行った……………
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