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展望台?から
岩手山が右に見え、遠くまで山が幾重にも重なり空は青白く、素晴らしい景色が広がっていた
「うわーすげー!」
高校で「バカ」な俺だけど景色の素晴らしさ?みたいなのは分かってるつもりだった、俺はそのパノラマに目を奪われていた
タバコに火を着ける
「お前、バカだなあーこれから楽しいってのに…」
昭広が言った
「ああ…そうだな(笑)もう仕方ねぇから残りやりてえ事やるわ…」
「もうダメなのか?」
「うん……多分な……ダメだろ」
二人は暫く黙り込んでしまった
俺は学校の事は完全に諦めていた……
ずっと遠くの方の霞んでる山を見ながら、このままその景色の向こうに何が見えるのか?行ってみたくなった
現実逃避だったみたいだ
いつの間にか時間が過ぎていた
「そろそろ行くか?」
「おおっ そろそろ降りっか」
「帰りにバイクも入れて雪壁のとこで写真とろう」
そう言って八幡平を降りた
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