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十和田湖について熱く語ったが、ここは俺にとってそんな場所である
十和田湖の発荷峠に到着
何度目だろう?この時期は初めてだ、ゴールデンウイークで駐車場は満車、初めて来た紅葉の時期にの様だ
十和田湖は若干霞んで青々としている、ここから湖面まではかなり距離がある
「相変わらずいいな!十和田は」
昭広が言った
「ああ やっぱいいな十和田は」
展望台に登り湖面を見渡した
冷たい風が吹き抜けていた
俺はそれを見て色々な思いがあった
これからの事
バイクの事
学校の事
憂の事
手摺りに両手をのせ、その上にアゴをのせて十和田の遥かかなたを見ていた
目をつむると 今までの事
CBR
憂
学校
そしてあの夜
そして何も出来ない
後悔する自分がいた
遠くを見ながら
「憂…ごめんね…」
憂の笑顔を思い出して悔やんだ
「一服すんべ!」
昭広が缶コーヒーをくれた、暖かい缶コーヒー
バイクのすぐ脇でタバコ吸いながら手摺りに寄っ掛かってコーヒーを飲んだ
俺「何かいいなこういうの」
昭広「何だよ気持ちわりいな」
現実離れてこういうとこに来て、ゴールデンウイークのフインキを味わうのが何か?楽しかった
一服して写真取って
俺「じゃ、取り敢えず俺、先に行ってっから、下で待ってるよ」
昭広「飛ばすのか?じゃあ 下でな」
俺はCBRに乗り、ちょっと気合いを入れて発荷峠を下った…
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