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中を覗いて見ると、その中には、可愛らしい女の子が眠っていました。
翁はその女の子を育てようと家に連れて帰りました。
家―
翁:ただいま。
おばあさん:お帰りなさい。あら、その子は?
翁:竹の中で眠ってたんだ。
おばあさん:可愛い子ね。育ててみましょう。
翁とおばあさんはその女の子をかぐや姫と名付け、とても大切に育てました。
そして、年月が経ったある日―
おばあさん:立派に育ったわねぇ。
翁:おや?かぐや姫の様子がおかしいぞ。
かぐや姫は、窓の外を見つめて泣くばかり。
しばらくした後、かぐや姫はこう言いました。
かぐや姫(章):おじいさん、おばあさん、私は月に帰らねばなりません。
おばあさん:そんな…ではもう一緒には暮らせないのかい?
かぐや姫:はい。私は月の住人。月の住人は地球には長くは住めないのです。
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