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「酔っ払って帰る途中で、広夢の首を取ろうとしてる人達が襲い掛かって来た……」
子供達は息を呑んだ
「…どうなっちゃったの?」
興味津々輝く瞳を覗き込み、
ニヤリと笑う
「その時は私と、酔っ払いの
広夢しかいなかったから、
もうダメだ!って思ったら急に広夢が変な叫び声を上げて、
フラフラしながら、四方八方の攻撃を変な動きで避けて、
あっと言う間に、全員倒しちゃったの!」
「へ~広夢ってバカなのに
強いんだね!」
利発そうな女の子が言うと、
ドッと笑いが起こった
彼女も大口を開けて笑う
「そうだね!広夢はバカでドジで頼りなかったけど」
フフっと空を見上げて
「いつも笑ってたね」
「ねぇ蘭さん!次は華王様と
揮神様のお話しして!」
「違うぞ!!今度は雷将軍と
右丞相の話しだよ!」
子供達は、それぞれの英雄談義を競い合った
「はいはい!!順番だから喧嘩しないでね…」
すると、突然地響きが鳴った
遠くから数十の影が、向かってくるのが見える
何故か皆、恐れおののいたかの様に立ち上がる
砂埃を巻き上げ、精悍な面持ちをした一団が颯爽と、彼らの前に表れた
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