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義孝の案で、とりあえずファミレスでパフェでも食べながら話すことにした。
私とまこと君はミニチョコパフェを頼んで、義孝はスーパーデラックス苺パフェを頼んだ。
でかい!高い!
「うんめーっ!」
店中に響く声で叫ぶ義孝。
「ちょっと、恥ずかしい!」
わたしの忠告も耳に入らないくらいパフェに夢中。
ムカついたので肩パン。
「いてっ」
「…まこと君、さっきの話の続きどうぞ?」
チョコパフェをうれしそうなキラキラした目で見ていたまこと君は、ハッと我に帰ったように顔をあげる。
「あ、はははい!えっと…」
持っていたスプーンをテーブルに置いて、姿勢を正す。
「こ、今度の文化祭の有志発表に僕、バンドの一員として出場するんですけど、由紀さんにボーカルの代理で歌ってほしいんです!」
「…ぇえっ」
全校生徒の前で歌うの?
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