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森を駆け抜けて木の葉の里を出ようとしたとき、イタチが止まった。
イタ「あなたには・・・完全にこっちの人になってもらおう。」
カカ「・・・つまり、これからを穏便にするなら俺たちの代わりが必要だと言うんだな。」
イタ「さすが・・・カカシさん。」
九尾を宿したナルトが急にいなくなればどこの里も血眼になって探すだろう・・・
それは暁にとっては邪魔でならない。
それを改善するために代わりを作らなければならなかった。
イタ「・・・これは俺にまかせてください。」
するとイタチはナルトの額に手を当てた。
ずぷっ
イタチの指はナルトの頭の中に入り、イタチは何らかの術を唱えてそれを引っ張った。
それは青いチャクラが人型となって出てきた。
イタ「カカシさんとナルト君の髪を1本頂きますよ。」
カカ「それくらいなら・・・。」
俺は髪を1本引き抜いてイタチにあげた。
ナルトは気絶しているのでイタチが適当に引き抜いた。
そうやってイタチは貰った髪の毛を具現化したチャクラの中に入れた。
するとそのチャクラはどんどん形を変え、カカシとナルトになった。
キサ「これで大丈夫ですね。これなら疑われる心配もありません。」
攻撃を受けても普通に生活していても消えないクローン人形が完成した。
俺は驚いて目を大きく開いていた。
カカ「・・・⁉」
イタ「これは分身の術のようにまったく同じ人間を作る事が出来る。術を解除したら、その間の記憶はオリジナルに戻る。俺たちはよく使う技だ・・・。」
イタチは顔色一つ変えず説明してくれた。
イタ「チャクラはより大きく持っているナルト君からいただいた。」
イタチはそう言って立ち上がった。
イタ「さぁ、行きましょうか。彼等が起きてしまう。」
鬼鮫はいつもの事なので飄々としてしるが、俺にはびっくりするだけの要素は沢山あった。
『・・・ドキドキする。』
俺はそんな興奮を抱きつつも木の葉の里を出た。
最後に俺は一度だけ振り返った。
そして今までの里の思い出など全てを振り切った。
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