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棚棚やはEXさんが描いてくれました!!
俺は自転車で河川敷を疾走していた。
理由?風になってみたかったんだ。
そう!風の様に自宅へたどり着き、風の様にトイレへ………
「ん、あそこに見えるは詩織ちゃんか」
偶然、流れる川をボーっと見つめ、体育座りをしている詩織ちゃんを発見してしまった。
なんだか様子がおかしい……
俺は、早く家に帰りたいという感情を抑え、詩織ちゃんに近づいた。
「……………」
近づいて気が付いたが、かなりふてくされた表情をしていた。
次の瞬間、俺は氷ついた。
「あのミニマムタイガー…許さんぞ…」
なにぃぃ!!!
WHY!?なぜ!?
いや、考えるまでもない、あのチビタイガーの性格だ、いつか誰からか恨みを買うと思っていたが………
「無敵だと?あんなヤツ、ゴム手袋でつかんで浴槽の水に沈めれば一発なんだよ…」
恐ろしくリアルです!!
まさかあんなにも詩織ちゃんにストレスが溜まっていたとは……
俺は勇気を出して後ろから話しかけた。
「し、詩織ちゃん?
こんな所で何してるの?」
「なんだ、お前かー………………そうだ!!!私をお前の家に一晩泊めてくれないか!?アイツがいる家なんかに帰りたくないんだ!」
「え゛っ!?」
なんというけしからん展開なんだ!!
「なぁ、いいだろーぅ」
「む゛ぅ…」
「なんか色々手伝うからーぁ」
「じゃあ…」
「なんだ?」
「そろそろ俺の体内から体外へ洪水が起こってしまいそうだから、詩織ちゃんに照る照る坊主になってもらおうかな」
「?」
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