入学式

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入学式も終わり新入生であるシエルたちは早速教室に案内された。 先生が来るまでの自由時間と称されたお喋りタイムでは、シエルのクラスの生徒たちはすでにいくつかのグループを作成しており、シエルは必然的に独りとなった。 「はぁ………」 シエルは基本的に人見知りが激しく、自分から人に話しかけることは滅多にない。 それ故に、シエルが話したことがあるのは家族とフォルガのような明るく、クラスメイト全員と喋らないと気が済まないようなタイプの人間だけだった。 「また……独りぼっちかな………?」 シエルの呟きは、クラス中の雑談の声にかき消された。
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