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「あ、あの………わ、私は……えっと……あの………」
クラス中の視線がシエルに集まる。
それにより、シエルの声はますますしぼんでゆく。
「あっ………うぅ……えと……し、シェルウィ………エラルビィ…………です………」
なんとかそれだけ言い終えると、シエルは顔を真っ赤に染めて、完全に沈黙してしまった。
「あぁ~~、もういいぞ。次のヤツ、どうぞ」
グレイヴがそう言うと、シエルは安心したように席に着いた。
シエルの次に自己紹介したのは、先程シエルが見つけた1人で読書をしていた少女で、
「ヤヨイ・カンザキ」
と淡々と言って、自己紹介を終えた。
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