銀河の魔術士

入学式

(はぁ……疲れた………)

属性検査を終え、今日やることを１つ残しグレイヴは精神的に疲労困憊だった。

「んじゃあ本日最後の行事だ……。部屋割りを決める。基本的に２人部屋だからよろしく。後、ルームメイト決めたらこの紙に書いて俺に提出な。提出したヤツから今日は解散とする」

グレイヴのその言葉に本日最大の歓喜をあげる１‐Ｃ。この学園は全寮制で、三年制。つまり、三年間寝食を共にする友をここで決めるのだ。

そして、そこら中で部屋割りを決める声がする。そんな声をＢＧＭに１人鬱になるシエル。

「はぁ………どうせ私は…………」

かなり落ち込んだ様子のシエルに１つの影が近づく。

「よかったら……」

そう言って無表情＆淡々とした口調で紙を差し出してきたのは、あの読書少女ことヤヨイ・カンザキだった。