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無事、何事もなく部屋に入ったシエルたちは、今、リビングの中央に置かれていたテーブルを挟んで向かい合っていた。
「あ、あのぉ………」
「何」
おどおどと言葉を発するシエルとは対照的に、全く感情を感じさせないスパッとした物言いのヤヨイ。
「そ、その………な、ななな何でわた、私をルームメイトに………?」
切り捨てるような口調のヤヨイに、負けないように一握りの勇気を振り絞り言葉を紡いでゆくシエル。しかし、そんなシエルに対しヤヨイは、
「貴女しかいなかったから」
と、淡々と言った。
シエルはその言葉に多少がっかりしながらも、心のどこかで「やっぱり」と思いながら、ヤヨイの言葉を受け入れた。
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