ヤヨイ・カンザキ

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「……………嘘」 「えっ………?」 沈黙が続くと思われたが、予想外の言葉にその予想を裏切られ、動揺を隠せないシエル。そんなシエルを睨むように見つめ、ヤヨイは口を開いた。 「………憶えてない?」 「え?」 次々とヤヨイの口から発せられる予想外の言葉に、理解が出来ずにいるシエルだったが、その理解を助けるかの様にヤヨイの次の言葉が発せられる。 「………小さい頃、仲が良かった」 そう、シエルには唯一と言っても過言ではない友達が、“小さい頃”にいた。その親友とも呼べる友達の名が──── 「や、ヤーちゃん?」
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